スマートフォン売場のスターアイテムとも言うべきケース。元は本体に傷をつけずに美しく使うために作られたものですが、今ではすっかり自己主張アイテムの一部。デザインはもとより素材も含め、さまざまなデザインがそろっています。
そこで今回は、日本在住の外国人20名に「日本で売っているスマートフォンのケースのデザイン」について聞いてみました。
■オシャレ。(オーストラリア/40代前半/男性)
■素晴らしい。(スリランカ/50代後半/男性)
■かっこいい。(ペルー/40代後半/男性)
■使いやすい。(スペイン/30代後半/男性)
■普通。(ベトナム/30代前半/女性)
■シンプル。(インドネシア/30代前半/女性)
単純な印象としての回答。比較的男性に好意的、女性に客観的な回答が集まったというのは、女性が買う時に冷静に売場を見ているから…ということでもないんでしょうか。
■いっぱいありすぎて選びにくい。でも楽しい。(スウェーデン/40代後半/女性)
■種類が豊富で、いい物が多い。(イタリア/30代後半/女性)
■種類が多い。(イギリス/40代後半/男性)
■多様ですね。(韓国/40代後半/男性)
種類の豊富さについての感想です。確かに、あの量販店の壁面を上から下まで埋め尽くすケースの数は、海外の人でなくても圧倒させられますよね。ただこちらで回答くださったみなさんは、そのことを「バリエーションの多彩さ」と楽しんでいる様子でした。
■かわいらしくてバリエーションが多いとおもいます。(ブラジル/50代前半/女性)
■シンプルな仕様からさまざまなキャラクターまで選ぶことができて、カラフルでいいと思います。(中国/30代前半/女性)
■かわいい。(トルコ/20代後半/女性)
■食べ物のイメージにしたものが多い(ポーランド/20代後半/女性)
さらにこちらでは「かわいらしい」、「カラフル」という印象も。スイーツデザインのアクセサリーブランド「Q-pot.」が流行してからは、ケースにもスイーツを模したデザインが増えました。「食べ物」というイメージは、意外とそのあたりから来ているのかもしれません。ケースも今は自己主張の一部。かわいいものはもちろん、女性の微妙なこだわりの違いを満たすデザインがそろっているのです。
■かわいいデザインが多いが、少し不便なキャラクターのケースでスマホが奇妙な形になるものもあり、いったい誰が使うのだろうかと不思議に思う(ミッキーマウスの耳まで付いたものやリラックマの形をしたケースなど)。(ドイツ/30代後半/男性)
■ビジネスマンのスタイルに合うシンプルなものとクレージーな女子高校生のデザインが多いですが、その間にいる一般の人、女性に合うものは多くない気がします。(ロシア/20代後半/女性)
そして、振り切ったデザインもあるのが日本の長所(?)。そして外国の人が不思議に感じるところでもあります。回答にあるキャラクター物もそうですが、カジュアル系ファッションブランドなどでも、ケース全体でモチーフを象ったものもたくさん販売されています。個性的かつインパクトがあって面白いのですが、使い勝手の不便さの方が気になってしまう人は確かにいるでしょうね。また、大人の女性に合うちょうどよいデザインがないという指摘は、日本人としても考えるべきところがありそうです。
■買いたいと思いません。子どもっぽすぎるので。(シリア/30代前半/男性)
■キラキラすぎます。(インドネシア/30代後半/男性)
■海外のものとまったく同じ。(アメリカ/30代後半/男性)
シンプルなデザインもあるにはあるのですが、やはり売場で目に入りやすいのが女性向けのデザインということなのでしょうか。子どもっぽさやキラキラ感の印象に隠れてしまい、男性が好みのデザインにまでたどりつけない状況がショップで起こっているのかも…。
生活に手放せない存在No.1となりつつあるスマホ。長い時間持つ物のだから、お気に入りのデザインにしたいと思うのは当然のこと。安価なので着せ替えなどもでき、個性の主張とともに気分転換にもなる楽しいアイテムです。この状況を、海外の人は比較的好意的に見ているよう。ただ、確かに「ちょうどよいデザイン」は、もう少したくさん増えてもよさそうです。