Nominumは4月3日、家庭用ルーターへのDDos攻撃に関する調査結果を発表した。
同調査では、世界中で脆弱な家庭用ルーターを踏み台としたDNSベースのDDoS AMP攻撃がここ数ヵ月で大幅に増加しているという結果が出ている。
DDoS攻撃は、ネット上のトラフィックを増幅させてシステムに負荷を与え、正常に利用できなくしたり、ダウンさせたりする手法。
発表によると、オープンDNSプロキシを採用している2400万台以上の家庭用ルーターが原因となって、多くのインターネットサービスプロバイダ(ISP)がDNSベースのDDoS攻撃にさらされている。2014年2月には、たった1日で530万台を超えるルーターが攻撃トラフィックの生成に利用されたこともあったいう。
DNSベースのDDoS攻撃が増加している背景には、わずかな労力と技術で大きな被害を与えられることが挙げられている。また、脆弱な家庭用ルーターを攻撃した場合、増幅された攻撃の最終的な目的地や大規模な増減を繰り返すトラフィックの受信先をISPで判断するのは難しいという。