デンソーは4月3日、ドライバーの顔画像から運転状態を検出することができる「ドライバーステータスモニター」を開発したと発表した。

同製品は、近赤外線カメラとECU(コンピュータ)で構成されており、メーターバイザーの下に搭載する。カメラで撮影したドライバーの画像をもとにECUが顔の向きや目の開き具合などを解析し、決められた時間、眼を閉じたり、正面を向いていない状態が続くとドライバーに警報を鳴らして安全運転を促すという。

具体的には、独自の画像認識技術を利用しており、カメラで撮影したドライバーの画像をもとに、ECUが顔の輪郭や目、鼻、口などのパーツを検出する。そして、各パーツの相対的な位置関係により顔の向きを検出し、脇見などを検知する他、まぶたの開度や動きによって、ドライバーの異常度合いを推定する仕組みになっている。カメラは常に撮影しているため、リアルタイムでドライバーの状態を検出することができる。

さらに、近赤外線をカメラの照明として使っているため、車室内が暗くても、安定してドライバーの顔を撮影できる。また、様々な人の輪郭、目、鼻、口など顔の特徴を使って性能改善を重ねており、個人差の影響を受けにくい安定した検出ができるようになっているという。

なお、同製品は、現在販売中の日野自動車の大型トラック「日野プロフィア」、および大型観光バス「日野セレガ」に搭載されている。

「ドライバーステータスモニター」

「ドライバーステータスモニター」を取り付けた写真