トプコンは4月1日、精密農業向けにタッチパネルを搭載したガイダンスコンソール「X14」の国内販売を開始したと発表した。

同製品は、3Dグラフィック表示が可能な4.3型フルカラータッチパネルディスプレイを搭載。日本語表示やアイコンベースのメニューなどと、ディスプレイの性能が相まって、炎天下でも見やすい設計となっている。さらに、画面上部にはライトバーを表示し、設定した運行ラインと実際の走行ラインとの差を直観的に把握できる。また、A-Bライン、同一カーブ、ピボット、ガイドロックなど、農地の形状や作業形態に合わせた豊富なガイダンスパターンを搭載している。さらに、GNSS受信機で取得した位置情報を使い、正確な作業軌跡のマッピングを行える。ディスプレイに作業軌跡を表示させることで、作業済/未作業を一目で把握できる。

GNSS受信機は用途に合わせて選択できる。「SGR-1」は、マニュアル運転による走行軌跡のマッピングを行うことができる1周波GNSS受信機で、米国のGPSとロシアのGLONASSからの搬送波を受信する他、独自技術により、安定したガイダンスを可能にしている。2周波GNSS受信機/ステアリングコントローラ「AGI-4」は、GPSとGLONASSの2周波GNSS受信機やIMU、ステアリングコントローラを一体化し、高精度な自動運転とガイダンスを実現するGNSS受信機となっている。さらなる高精度への要求に対応すべく、RTK(リアルタイムキネマティック)へのアップグレードが可能な他、ISO11783通信規格に準拠している。また、電動ステアリング「AES-25」と組み合わせることで、高精度な農機のオートステアリングによるガイダンスを可能にする。

トプコンの精密農業向けガイダンスコンソール「X14」