Cypress Semiconductorは4月1日(米国時間)、高いランダムトランザクションレートを備えたQDR-IV SRAM「Quad Data Rate IV(QDR-IV) 」を発表した。
同製品は、144Mビットの「CY7C41xxKV」、72Mビットの「CY7C40xxKV」2品種がラインアップされており、次世代スイッチおよびルータの100~400Gビットのラインカードに必要なランダムトランザクションレート(RTR)を備えるなど、標準化されたネットワークメモリソリューションとなっている。RTRは、1秒当たりのフルランダムメモリアクセス回数を示すもので、ラインカードと切り替えの高速化にとって重要なメモリ性能指標である。ラインカードを高速化する際に障害となるのは、メモリ内に格納されているルックアップテーブルやスタティスティックス、ステートカウンターにおける処理およびスケジューリング機能だが、「QDR-IV」はこれらのサポートに必要なRTRを備えており、帯域幅とビデオストリームの品質向上に寄与する。
また、「QDR-IV」のバンクドバーストオブツー動作モードは、最大周波数1066MHzでRTRが2132MT/sなのに対し、標準のバーストオブツー動作モードは、最大周波数667MHzでRTRが1334MT/sとなっている。この2つの動作モードは、前世代のQDR SRAMの周波数450MHzでRTRが900MT/sから改善されている。
なお、パッケージは361ボールFCBGA。現在、量産出荷中。