トヨタ自動車は4月2日、小型FRスポーツ「86」を対象に、サーキットで採取した走行データをUSBメモリに転送することが可能な「スポーツドライブロガー」を全国のトヨタ車両販売店を通じて、6月2日より発売すると発表した。
同製品は、リアルとバーチャルの融合によりクルマの新しい楽しみ方を体験することを目指して開発されたもので、スポーツドライブロガー専用GPSからの位置情報と車両内部のCANネットワークの通信情報を内部メモリに記憶した後、USBメモリに転送することができるというもの。
USBメモリに転送される情報にはGPS信号、アクセルペダルストローク、ステアリング舵角、ブレーキ操作信号、シフト操作信号、エンジン回転数、車速などの走行データが含まれており、対応したアプリケーションで利用することが可能だという。
その対応アプリの第1弾は、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が販売しているPlayStation 3用ソフトウェア「グランツーリスモ6(GT6)」で、SCEが4月7日にオンライン上で配信予定のソフトウェアアップデート(1.06)をインストールした後に使用可能となる「GPSビジュアライザー」の機能を使うことで、サーキットで実際に走行したデータを画面上に再現できるようになるほか、再現された走行データとゲーム上で対戦することも可能だという。
また、ゲーム内のデータロガー機能と組み合わせることで、プロドライバーの走行データと自分の走行データを入力し比較することで、サーキットでのライン取り、ブレーキやアクセルの踏み込みタイミングといった運転テクニックをゲーム上で学習するといった活用も可能になるという。
4月2日時点で対応可能なサーキットは、富士スピードウェイ・国際レーシングコース、筑波サーキット・コース2000、鈴鹿サーキット・国際レーシングコースで、今後順次拡大する予定。
なお、同製品のメーカー希望小売価格は9万1800円(取付費など諸費用は含まず)を予定しているという。
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