富士フイルムは4月2日、独自開発の画像処理MPUを搭載することで、鮮明・ 高解像度な画像を実現した次世代携帯型超音波画像診断装置「FUJIFILM FC1」を、富士フイルムメディカルを通じて5月12日より発売することを発表した。

同製品は、同社が2012年に買収したSonoSite(現FUJIFILM SonoSite)の技術を活用することで、膨大な素子データを高度なアルゴリズムと音速補正技術で高速に処理することを可能とし、ノイズが少なく、組織の描写力に優れた高画質な画像を複雑な操作なしに安定的に提供することを実現した超音波診断装置。

また、患者氏名の入力から診断画像を保存するまでの頻繁に使われる基本検査機能のボタンを大型化し、腫瘤の大きさや面積の計測など、そのほかの複雑な機能を大型タッチパネルで簡単に操作できるようにするなどの直感的な操作性が取り入れられており、携帯型ながら使いやすさも考慮した作りとなっている。

さらに、患者の体に接触するプローブは、落下・振動に対して優れた耐久性を有する堅牢設計を採用しているほか、購入後の保証期間が5年となっているため、さまざまな臨床シーンや検査件数が多い医療機関であっても安心して使用することができるようになっている。

なお、同製品の価格は、標準ユーザー渡し価格で1171万3000円(税別。基本仕様、プローブ2本付き)となっている。

12.1型カラーTFT LCDを搭載した「FUJIFILM FC1」(バッテリー駆動時間は約1時間)