Facebookページのリーチを伸ばす意外なポイントを発見!インサイトをじっくり見る暇がないというご担当者も、ある部分だけチェックすれば投稿改善のヒントが見つかるかもしれません。

こんにちは、SMMLabの大森です。
2014年1月下旬にFacebookより発表された「リンクシェア」による投稿をニュースフィード上で優先表示させるというアルゴリズム変更は既にご存知でしょうか。

参照:Facebook newsroom:What Happens When You See More Updates from Friend(英語)
https://newsroom.fb.com/news/2014/01/news-feed-fyi-what-happens-when-you-see-more-updates-from-friends/

大きな変更ポイントは以下の2つ。 - Facebookページによるテキスト投稿より、ユーザーの友達のテキスト投稿が優先される - Facebookページによる、いわゆる「リンク投稿」(※)が優先される。また、リンク投稿はリンク先のサムネイルが表示されているのが望ましい。

※リンク投稿…↓のように、誘導したいサイトのURLをシェアし、投稿にリンクを貼るもの。リンク先の概要やサムネイルが表示されます。

このアルゴリズム変更により投稿パターン毎のリーチ数(有料のページポストアド除くオーガニックリーチ)にどんな変化があるのか、インサイトを元に検証してみました。

PDCAサイクルを回しやすい、必要最低限のインサイトの見方と合わせてご紹介します。

簡単!インサイト分析でリーチの違いを検証

投稿パターンによって、リーチ数に違いが出るのかどうかを分析するには、インサイトの「投稿」から一覧で見比べるのがわかりやすいです。

本題に入る前に、このページの簡単な見方をご説明します。

(1)インサイトから「投稿」をクリックすると上↑の画面が現れます。

(2)下に表示される投稿別の各指標の説明です。プルダウンから、見たい指標を変更することもできます。今回は投稿毎のリーチの違いを見たいので、デフォルトのままです。

(3)投稿毎のリーチ数です。薄いオレンジがオーガニックリーチ、右側の濃いオレンジがページポストアドによる有料リーチです。

(4)投稿クリック数(詳細は後述)

(5)いいね!、コメント、シェアの合計

インサイトから見えたリーチへの貢献要因

今回は特に、(3)~(5)に注目します。
SMMLab Facebookページインサイトを例にみていきましょう。

たとえば、こちら↓の3/14と3/13の投稿の赤枠にご注目ください。

赤いグラフの「いいね!、コメント、シェア」の部分を見ると上は39、下は13と上の方が3倍の数値ですが、左隣・オレンジのグラフの「リーチ」は下の方が伸びています。また、青いグラフの「投稿クリック数」も下の3/13のものの方が圧倒的に高いです。

以下も同様で、「投稿クリック数」が高い投稿が、「いいね!、コメント、シェア」が多い投稿よりもリーチしています。

こちら↓はSMMLabとは別のとあるFacebookページのインサイトですが、ここでも同じく、青い「投稿クリック数」に比例する形でオレンジの「リーチ」が伸びています。

つまり、必ずしも、「いいね!、コメント、シェア数」が多い投稿のリーチが大きい訳ではなく、「投稿のクリック数」が多い投稿がリーチしやすい、ということがわかります。

ここで出てくる「投稿のクリック」とは ・投稿内のURLクリック

・写真をクリックして拡大表示する

・「もっと見る」のクリックによる投稿文の全表示(投稿テキストが長い場合)

・投稿したFacebookページ名をクリック(ページのタイムラインに飛ぶ)

以上のような、ユーザーによる投稿に対するいいね!、コメント、シェア以外の何かしらのアクションを指します。

「投稿のクリック数」が多いものの共通点は?

ここで気になるのが、「投稿のクリック数が多い投稿はどんなものなのか?」ではないでしょうか。

Facebookページの業種や目的・ページのターゲットが求めるものによって異なるので一概には言い切れませんが、SMMLabの場合は、次の2つが共通項として見られました。

1)サムネイルが目を引くリンク投稿

→冒頭でご紹介したニュースフィードのアルゴリズム変更に伴い、テキストのみなどより、リンク投稿が優先されるため。

(例:https://www.facebook.com/smmlab/posts/748478928504452)

※サムネイル表示にはOGP設定が必須です。

参考:【保存版】やるとやらないでは大違い!Facebookいいね!ボタンを最適化する「OGP」設定方法まとめhttp://smmlab.aainc.co.jp/?p=13024

こちらはさらに、通常通りURLを投稿欄に入れると、下の画像のようにサムネイルが小さくなってしまいました。

そこで、よりファンの目に留まるよう、ただのリンクシェアではなくサムネイルの画像を変更して投稿た結果、リーチにも好影響が出たと考えられます。
(変更方法の詳細はこちらをご参照ください。)

2)拡大してまで見てみたい画像

→「あゆみちゃん」のイラスト画像投稿や、調査結果のグラフ画像を2枚並べてみたものなどは、リンク投稿でなくても他と比べてリーチが高めに。
(例:http://on.fb.me/1gQjlOA)

この1)2)どちらか、もしくは両者を備えたものが、クリックされやすい傾向にありました。

まとめ

秒刻みで新しい情報が追加され、ニュースフィードがどんどん更新されていく中でも、読み流すのではなく、「目と手を止めたユーザーが多い」と判断された投稿は、その後もジワジワとリーチされたのでは、と考えられます。

時間が経った投稿でも、反応がよいものはニュースフィードに再表示させるStory Bumping導入以来Facebookは、多くのユーザーの”目に留まる”良質なコンテンツを優先的にニュースフィードに表示させるようになったため、と推測できます。

以上を踏まえ、リーチ拡大に向けて

・リンク投稿のサムネイルに注意する(OGP設定と、適宜サムネイル画像の変更)

・画像を複数枚で投稿してみる (複数枚画像があるとわかると、何枚かスライドして見たくなった経験、みなさんもあるのではないでしょうか)

・「もっと見る」の先にある続きのテキストが気になるような文章作成

といったことから試してみてはいかがでしょうか。

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