Microchip Technologyは3月27日、低消費電力を達成した投影型静電容量式タッチコントローラ「MTCH6102」を発表した。
同製品を使用して、タッチスクリーンまたはタッチパッドの静電容量を計測することにより、スワイプやスクロール、ダブルタップなど、11種類のシングルタッチジェスチャ認識機能を簡単に実装できる。また、PCB、ITO、FPCセンサを最大15チャネルまでサポート。さらに、プラスチックの場合は3mm厚、ガラスの場合は5mm厚までのカバーを使用できる。加えて、設定可能なスリープ/アイドルフレームレートとわずか12μAのアクティブ電流により、ほとんどの機器で消費電力の要件を満たすことができる。この他、無償で提供される設定ユーティリティを使うと、短時間でのカスタマイズが可能。より細かい最適化と制御が必要な場合には、ファームウェアライブラリが用意されている。用途として、リモコン、ゲーム機といったコンシューマ用電子機器、ヘッドフォン、腕時計、フィットネスリストバンドなどのウェアラブル機器、トラックパッド、車載機器など、幅広いアプリケーションを想定している。
なお、同製品は1万個単位で提供される。すでに量産受注を開始している。また、開発向けに低消費電力投影型静電容量式タッチパッド開発キット「DM160219」が提供されている。同キットもすでに受注を開始している。