富士フイルムは3月26日、監視カメラに搭載するバリフォーカル(可変焦点)レンズの新ラインアップとして、有効画素数約600万画素の高解像監視カメラに対応した高い光学性能を実現する「FUJINON DV2.2×4.1SR4A」を発表した。5月下旬より発売する。
現在、監視カメラ市場ではデジタル化の進展によって映像の高画質化が進んでいる。セキュリティ機器関連メーカーは、高画質化のため大型センサを搭載したカメラの開発を進めており、映像情報の入り口であるレンズ性能への要求が高まっている。また、セキュリティ強化に対するニーズは年々高まっており、監視カメラ市場は今後も拡大し、大型センサに対応した高解像度レンズの需要が伸長するとみられている。
同製品は、高画質カメラと組み合わせることで、細部まで高精細な600万画素の高い解像度で監視映像を撮影、記録することが可能。カメラ設置時に、レンズの焦点距離を4.1mm~9mmまで2.2倍の倍率で任意に調節することができ、様々な画角での撮影に対応している。さらに、近赤外光の波長にも対応したデイナイト設計のため、夜間でも鮮明な高画質映像が得られ、屋内外を問わず広く利用できる。加えて、同製品では監視カメラで広く採用されているボックスタイプカメラ用CSマウントレンズと、一体型カメラ用モジュールタイプレンズの2種類をラインアップ。モジュールタイプレンズは、アイリス(絞り)やズームをモータ制御できるため、離れた場所からのピント調整が可能となっている。
今後、富士フイルムでは、セキュリティ分野においても、高性能、高画質、高品質を追求したラインアップを拡充していくことで、カスタマのニーズに応えていくとしている。