SCSKは3月25日、米Splashtop社の高速リモートデスクトップソリューション「Splashtop Enterprise」を3月より販売開始すると発表した。
「Splashtop」シリーズは、スマートデバイス向けリモートデスクトップ製品で、Splashtop社が開発したプロトコルを利用することにより、セキュアに、またWi-Fi回線での使用時にも高速にスマートフォンやタブレットから自席にあるパソコンを操作することができる。
「Splashtop Enterprise」は、「Splashtop」シリーズの中でエンタープライズ向けとして管理機能を充実させたオンプレミスバージョンとなる。リモートホストパソコンの画面情報を直接取得してリモートクライアント端末へ転送。画面情報の転送には、Splashtop社が開発したプロトコル技術により、Windows APIを使うプロトコルと比べ、OSのオーバーヘッドを少なくすることで伝送遅延を抑制している。
リモートホストとリモートクライアント間の通信は、HTTPSプロトコルを利用しているため、すでにHTTPS通信を許可している企業においては、ファイアウォールの設定変更を伴うことなく利用を開始することが可能。端末側の対応OSは、iOS 5.0以上、Android 3.1 以上。
なお、「Splashtop Enterprise」は、アカウント管理、デバイス管理のほか、セキュリティポリシー作成、ロギング機能、1台のPCを複数人で利用可能にするグルーピング機能、リモートクライアント端末からシャットダウンしているPCを起動することができるWake On LAN機能を標準実装している。
SCSKでは、「Splashtop Enterprise」に必要なソフトウェア「Splashtop Center」をプレインストールしたサーバーマシン、およびサブスクリプションライセンスを提供する。
価格は、「Splashtop Enterprise」サーバ(25ユーザー含む)が125万円(税別)、年間サブスクリプション(25ユーザー)が45万円(税別)、追加サブスクリプション(25ユーザー)が9万円(税別)となっている。