カネカは3月25日、抗体医薬品精製用プロテインA担体「KANEKA KanCapA」の将来的な需要に対応することを目的に、大型生産設備の導入を決定したと発表した。
プロテインA担体は、多孔性基材にプロテインAと呼ばれるタンパク質を固定化したもので、プロテインAが抗体に特異的に結合する性質を利用して、抗体医薬品を高純度化する工程で用いられるクロマト精製用資材。
同社は2012年より、独自技術を用いて開発したプロテインA担体を販売してきており、大手製薬会社に採用されるなど、需要が高まってきていることを受けて、今回の設備導入を決定したとする。
同設備は2015年の初頭に稼働開始を計画しており、同社では、ユーザーの多様なニーズに対応する新たな製品群の創出にも取り組むことで、5年後に100億円以上のバイオ医薬品関連の売り上げを目指すとしている。