NXP Semiconductorsは、「GreenChip」シリーズとしてAC/DCコントローラ「TEA1836」および同期整流コントローラ「TEA1892」を発表した。

同製品をプラットフォームとして活用することで、ノートPCやセットトップボックスなどの製品向け小型45Wアダプタなどの電源ユニットの設計が可能となり、高集積化および外部部品の削減が図れ、小型、軽量かつ高効率の45W電源ユニットを開発できるようになるという。

米国エネルギー省(DoE)、ENERGY STAR、欧州のCoCなどの新たなエネルギー規制により、ノートPC用高効率電源アダプタのように、次世代の電源ICに対するニーズが生じている。そのニーズは、高度なシステム要求を反映した機能、および優れた電源制御モードを備えたいといったもので、今回発表された2製品は、コンシューマ機器、PCおよび周辺機器、通信機器向けに高効率かつ低待機電力の電源を提供すると同社では説明する。

また、2製品を組み合わせることにより、高効率ながら小型のアダプタの設計が可能になるとのことで、具体的には電源効率は93%超ながら、内部部品の発熱を規格内に抑えることができ、搭載した45Wアダプタの筐体温度は全負荷時で55℃以下にできるとする。さらに、待機時に出力を所望の電圧で完全に制御したとしても、消費電力は30mW以下を維持できるとしている。

なお、「TEA1836」はすでに量産出荷中で、「TEA1892」はサンプル出荷中だという。