森ビルは3月20日、同社が特定建築者として建設している「虎ノ門ヒルズ」の開業日を6月11日に決定したと発表した。5月末に竣工予定だ。
「虎ノ門ヒルズ」は、道路上空に建築物を建てる手法「立体道路制度」を活用し、東京都施行の市街地再開発事業の中で環状第二号線の整備と一体的に建築した超高層タワー。東京都が「事業協力者方式」、「特定建築者制度」を導入し、公募により森ビルを選定した。
ホテル「アンダーズ 東京」やオフィス、ホテルサービスも利用できるハイクラス住宅、カンファレンス、商業施設、約6000平方メートルのオープンスペース等で構成される。
敷地面積は1万7069平方メートルで建築面積9391平方メートル、延床面積は24万4360平方メートルに及ぶ。
同ビルは、東京都が外国企業誘致を推進する「アジアヘッドクォーター特区」に位置する。新橋・虎ノ門エリアでは、環状第二号線が戦後間もなく制定された都市計画から68年を経て3月末に開通予定となっており、東京オリンピックが開催される2020年までには、勝ちどき・豊洲方面まで延伸して都心部の道路ネットワークを強化する基幹道路として整備される予定。