米Amazon Web Services(AWS)は、これまでリミテッドプレビューという形で、一部のデベロッパーグループに限定的にサービスを利用できるようにしていた「Amazon AppStream」のサービスが、すべてのデベロッパーで利用できるようになったと発表した。
Amazon AppStreamは、大量のリソースを使うアプリケーションやゲームをクラウドからストリーミングできるようにするサービス。 AWSインフラストラクチャでアプリケーションをデプロイしてレンダリングし、PC、タブレット、携帯電話などのマスマーケットデバイスに出力をストリーミングする。
Amazon AppStreamを使用すると、デバイスでネイティブに実行した場合には不可能な、ゲームやアプリケーションが利用可能になる。EC2インスタンス上のWindows 2008 R2環境で実行され、FireOS、Android、iOS、Mac OS X、およびWindowsへのアプリケーションのストリーミングを現在サポートしている。
クライアントコードは、AppStreamをコールし、Entitlement Serviceを介してEntitlementURLを取得。クライアントはEntitlement URLを開いて、ビデオおよびオーディオコンテンツのストリーミングの再生を開始する。
また、サービス開始に合わせて、AppStreamに自動化されたバージョン検出、Macクライアントのサポート、クライアントSDKの改良など、いくつかの機能を追加している。
自動化されたバージョン検出では、 AppStreamはクライアントを作成するのに使用したSDKのバージョンを検出し、互換性のあるバックエンドのサービスを自動で起動する。
Macクライアントのサポートでは、Mac上で実行するクライアントの開発が可能となる、OSX SDKを用意している。
クライアントSDKの改良では、ゲームコントローラーをサポートするようになったほか、キーボードやタッチイベント用の拡張された入力マッピングモデルも提供する。