三菱化学とパイオニアは3月19日、発光層塗布型有機EL照明モジュールの量産出荷を開始したことを発表した。
両社は、2013年9月から発光層塗布型有機EL照明モジュールのサンプル出荷を開始しており、継続して量産技術の確立を目指した取り組みを行ってきた。今回、その取り組みの1つとして、発光層塗布型有機EL照明モジュールの量産ラインが完成したことから、量産出荷を開始したとする。
今回、量産出荷されるモジュールは、外形寸法92.4mm×角(発光部は約76mm角)の電球色(色温度2870K)タイプで、従来の発光層蒸着成膜タイプに比べ製造コストを低減することが可能だという。
また、発光層塗布型有機EL照明モジュールは、パイオニアの100%子会社であるパイオニアOLEDライティングデバイスが製造し、両社出資のMCパイオニアOLEDライティングが販売を行う予定で、三菱化学とパイオニアでは、今後も面発光で薄型・軽量という有機EL照明の特長・メリットを活かした用途開発・提案を共同で進め、有機EL照明ビジネスの拡大を図っていくとしている。