NECは3月18日、CPUやメモリなど主要なハードウェアをすべて二重化し、ハードウェア障害によるシステム停止のリスクを低減した無停止型サーバ「Express5800/ftサーバ」のWindowsモデルの新製品を、同日から発売すると発表した。

発表されたのは、「Express5800/R320d-M4」(Windows Server 2008 R2モデル)、「Express5800/R320d-M4」(Windows Server 2008 R2長期保守対応モデル)、「Express5800/R320d-M4」(Windows Server 2012モデル)の3種。

「Express5800/R320d-M4」

主な特徴として、10コアの CPU「インテル Xeon プロセッサ E5-2670v2」を最大2個搭載し、メモリ最大動作周波数を従来の1333MHzから1600MHzに高速化することで、処理性能を従来比最大20%向上させ、内蔵ハードディスクは最大9.6TBまで搭載できる。

また、ハードウェアの二重化により、万が一のハード障害の際は自動的に故障ハードウェアを切り放し、稼働を続けることが可能で、その一方、サーバ上に複数稼働するソフトウェアでは、状態を監視する本体付属のソフトウェア「SingleServerSafe for ftサーバ」を活用し、システム全体に影響が出ない軽微なソフトウェア障害については、障害が発生したソフトウェアを再起動することで、自動復旧を試みるようになっている。

また、工場の生産ライン制御や物流管理など、設備投資のサイクルが比較的長期となるユーザ向けに「長期保守(10年)対応モデル」が用意されており、10年保守モデルでは毎年の定期点検に加え、定期的な部品交換などを行う。

主な仕様として、コア数(C) / スレッド数(T)(1CPU) は10C/20T、メモリの搭載容量最大が256GB (16×16GB)、外形寸法がW483×D736×H178mm、重量(標準/最大)が45kg/51kgとなっている。

価格は、「Express5800/R320d-M4」(Windows Server 2008 R2モデル)が254万円(税別)から、「Express5800/R320d-M4」(Windows Server 2008 R2長期保守対応モデル)が317万6,000円(税別)から、「Express5800/R320d-M4」(Windows Server 2012モデル)が未定(6月出荷開始予定)となっている。