テクトロニクス社は3月18日、HDMI 2.0仕様に対応する、完全自動のコンプライアンステスト/デバッグソリューションを発表した。
HDMI 2.0は、HDMI 1.4a/b規格を引き継ぎ、上位互換性のために既存のケーブルを使用しながら、Ultra HD/4KTVの帯域要件に対応するように設計されている。周波数帯域は18Gbpsまで拡張され、32のオーディオチャネル、マルチユーザに対するビデオとオーディオストリームの同時配信などの機能も追加されている。従来のバージョンと同様、仕様への対応を確実にするためには、コンプライアンス/デバッグのテストソリューションが重要になる。
同ソリューションはHDMI 2.0のトランスミッタテスト、ダイレクトシンセシスベースのレシーバテスト、さらにケーブルテストの要件をカバーしており、高速で再現性に優れた、正確なテスト結果が得られる。中でも、Txテストで新しい自動化フレームワークを、レシーバテストではダイレクトシンセシスによるアプローチを採用することで、他のソリューションに比べ、テストセットアップの複雑さを軽減している。また、任意波形ジェネレータ「AWG70000」シリーズを使用することで、必要なテスト信号や規定されている障害信号を自動的に出力できる。これにより、数日を要していたテスト時間は数時間というレベルにまで短縮される。
さらに、高性能なハードウェアと統合ソフトウェアで構成されており、ソース/シンクデバイス、ケーブルのすべての物理レイヤテストをサポートする。同ソリューションは、リアルタイムオシロスコープ「MSO/DSA/DPO70000」シリーズ、HDMIコンプライアンステストソフトウェア、「AWG70000」シリーズ、TDR(Time Domain Reflectometry)測定用のサンプリングオシロスコープ「DSA8300型」、シリアルデータネットワーク解析用のソフトウェア「IConnect」、テストフィクスチャで構成されているという。