日本科学未来館は、米航空宇宙局(NASA)の宇宙飛行士であるトレイシー・コールドウェル・ダイソン博士を講師に迎えた小学生・中学生向けのトークイベント「女性宇宙飛行士が語る-無限大の可能性-」を2014年3月28日に開催すると発表した。

ダイソン博士は、1969年生まれの化学者。1998年にNASAの宇宙飛行士の候補に選ばれ、2007年と2010年の2度の宇宙飛行を経験している。1度目のフライトでは、スペースシャトル「エンデバー」の乗組員として、ロボットアームを用いた国際宇宙ステーション(ISS)の組み立てを担当し、2度目のフライトでは、第24次長期滞在クルーとしてISSに174日間にわたって滞在し、合計22時間の船外活動をこなしている。

トークイベントでは、宇宙空間とはどんな場所なのか、船外活動で苦労したことなど、宇宙遊泳を体験した数少ない宇宙飛行士ならではの話などが語られる予定。また、宇宙から見た地球についても、未来館の球体ディスプレイ「Geo-Cosmos(ジオ・コスモス)」に映し出される地球に関する観測データを一緒に眺めながら語ってくれる予定とのことで、博士のライフストーリーを振り返りながら、宇宙や地球の魅力、女性宇宙飛行士として活躍する意義などを聞くことができるものになるという。

開催日時は2014年3月28日の15:00~16:45を予定しており、場所は未来館3階のGeo-Cosmos前。対象は小中学生で、定員は70名(立ち見は自由だという)。参加費は無料で、参加方法は、米国大使館イベント情報サイト(未来館のWebサイトにもリンク有り)にて申し込む形で、応募者多数の場合は抽選になるという。

トレイシー・コールドウェル・ダイソン博士 (C)NASA