今ご覧になっているこのマイナビニュースを含め、日本語で展開されているWebサイトは数多くあります。Webデザインのテイストは扱う内容によって異なりますが、今回は日本の文化を代表する概念ともいえる「かわいい/kawaii」をテーマとして、日本在住の外国人20名に「かわいいと思う日本のWebサイトは?」と質問してみました。
■サンリオのWebサイト。(中国/30代前半/女性)
■ハローキティのWebサイト(ドイツ/30代後半/男性)
■Sanrioのサイト(イギリス/40代後半/男性)
■「とびだせ どうぶつの森」のサイト、「ジョウモウ大学」のサイト。(フランス/30代後半/男性)
国内外で広く愛されている「ハローキティ」を生み出したサンリオのWebサイト、および「ハローキティ」のページを挙げる声が複数ありました。同社のサイトは、キャラクターのかわいらしさを前面に押し出すためか、背景は白一色とシンプルな構成になっています。その分、キャラクターそれぞれのかわいらしさが際立っているように見えますね。
また、国内で大ヒットしたニンテンドー3DSソフトニンテンドー3DSのゲーム「とびだせ どうぶつの森」のWebサイトも挙げられました。プレイヤーが村長として世界でひとつだけの村を作る「とびだせ どうぶつの森」にちなみ、それ自体が村であるかのような温かみある雰囲気になっています。
ちなみに、フランス人の男性がもうひとつ挙げている「ジョウモウ大学」は、群馬の至る所をキャンパスに見立て、無料の授業を開催している非営利団体。構成メンバーにはクリエイターも多く、かわいらしいロゴデザインなどはManiackers Designが担当しています。
■子育てママ向けのウェブ(インドネシア/30代前半/女性)
■ふるさと子ども美術館。(スウェーデン/40代後半/女性)
子育て中のお母さん・お父さんや子どもをテーマにしたサイトも「かわいい」と感じるデザインになっているようです。「ふるさと子ども美術館」は子どもたちが描いた絵を公募するコンテストのサイトで、屈託のない作品と柔らかい印象のフォント選びなどが、かわいいサイトという印象を生んでいるのかもしれませんね。
■ワコールのサイト。(韓国/40代後半/男性)
ここまで「かわいい」と認識されていたWebサイトとは少し方向が違う回答として、女性下着のワコールのWebサイトが挙げられました。サイト全体がロゴの色と同じ淡いピンクで統一されていて、扱う女性用下着は繊細なレースが使われた物も多く、確かに「かわいい」と言えます。「かわいい」という言葉がカバーする範囲の広さがあらためて分かる回答でした。
実は「Webサイトを見て"かわいい"と思ったことはない」という回答が最も多く寄せられました。回答者の出身国はベトナム、トルコ、アメリカ、イタリアなど、特定の地域によらず、Webを見る時に「かわいさ」を意識しない人も多いようです。
また、上記で回答してくれた人たちも、キャラクターや子どもなど、「かわいい」コンテンツを扱うサイトを挙げていましたね。日本人同士の会話では、さまざまなジャンルのモノゴトに使われがちな「かわいい」ですが、もしかしたら日本ならではの感性、ならびに言葉の使い方なのかもしれません。