米Salesforce.comは3月14日(米国時間)、元国務長官のColin Powell氏を取締役として迎え入れたことを発表した。創業者兼CEOのMarc Benioff氏とは15年来の友人であり、同社の慈善活動支援といったこれまでの関係を土台に、取締役就任に至ったようだ。
Powell氏は大将(General)の位をもつ軍人で、George Bush政権時には第65代の国務長官を務めた(2000年~2005年)。ベンチャーキャピタルKleiner Perkins Caufield & Byersの戦略的リミテッドパートナーに就任するなど、産業界との関係もある。
Salesforceの取締役は3月13日より有効となり、Powell氏はSalesforce.comの11人目のボードメンバーとなる。Powell氏と以前から交流のある創業者兼CEOのBenioff氏は、「Salesforce.comの統合された慈善モデルの形成とSalesforce.com Foundationの立ち上げを支援してくれた」と歓迎の意を表明している。Salesforce.com Foundationは、1%のリソースを社会貢献に割くというSalesforce.comの慈善活動プログラムおよび団体。
Powell氏は、「Salesforce.comは業界のリーダーであり、慈善活動をバリューシステムの中心に据えることで多数の企業にインスピレーションを与えた」とコメントしている。