STMicroelectronicsは3月14日、急成長中のウェアラブル機器向けに、アナログおよびミクスドシグナル製品を拡充すると発表した。

ウェアラブル機器は、心臓遠隔モニタなどの新しいヘルスケア分野から、スマートファッションアクセサリなどのコンスーマ分野までの市場において、存在感を高めている。今回の発表により、ウェアラブル機器開発の要素となる、電流センサ、オーディオアンプ、オペアンプ、アナログスイッチ、バッテリガスゲージなどを提供していく。このうち、低消費電力クアッドオペアンプ「OA4NP33」は、チャネル当たりわずか580nA(標準値)の低消費電力(1.8V電源)を実現しており、バッテリ駆動のウェアラブル機器におけるセンサ信号コンディショニングなどに最適という。また、バッテリガスゲージ「GG25L」は、独自のアルゴリズムOptimGaugeを採用し、バッテリ電圧を0.25%の精度でモニタできる。

さらに、同社のモーションセンサポートフォリオには、超低消費電力のデジタル3軸加速度センサ「LIS2DH12」や、高性能な超小型電子コンパスモジュール「LSM303C」が含まれている。その他、ダイナミックNFC/RFIDタグ「M24SR」は、ワイヤレスペアリング、Webサイトへの自動接続および保証書のアクティベーションといったNFC機能をウェアラブル機器に追加できるとしている。

これらの製品は、3月より量産を開始する予定。

STが拡充したウェアラブル機器向けアナログ/ミクスドシグナル製品のイメージ