宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3月14日、H-IIAロケット24号機による陸域観測技術衛星2号「だいち2号(ALOS-2)」の打ち上げ日を2014年5月24日に決定したと発表した。

打ち上げ予定時間帯は12時05分~12時20分(日本標準時)で、打ち上げ場所は「種子島宇宙センター 大型ロケット発射場」。打り上げ予備期間は5月25日(日)~6月30日(月)となっている。

また、主衛星である「だいち2号」のほか、打ち上げ能力の余裕を利用して、以下の小型副衛星4基も搭載、軌道投入の機会を提供する。

  • 「RISING-2」(東北大学)
  • 「UNIFORM-1」(和歌山大学)
  • 「SOCRATES」(AES)
  • 「SPROUT」(日本大学)

小型副衛星4基の概要

「だいち2号」は、陸域観測技術衛星「だいち」の後継機として開発された衛星で、災害状況把握・国土管理・資源管理といった幅広い分野での利用を目的としている。「だいち」に搭載されていたフェーズドアレイ方式Lバンド合成開口レーダ(PALSAR)と比べ、新たな観測モード(スポットライトモード)を追加し、1~3mの分解能を実現することで、より精度の高いデータをユーザに提供し、災害状況などの詳細な把握を可能とする。

また、「だいち」にはなかった左右観測機能を有しており、観測可能領域を向上(870kmから2320kmへと拡大)させることができるため、迅速に観測できる範囲を3倍程度に広げることができる。

ロケットの形状(H2A202型)

「だいち2号」の軌道上外観図