コンサバ、スーツスタイル、ギャルファッション、原宿系、ゴスロリなど……多種多様なファッションの系統が混在している日本ですが、それらのスタイルは外国人の目にはどのように映っているのでしょうか? 日本在住の外国人20名に、「日本人のファッションで印象的なポイント」を聞いてみました。
■いろいろなスタイルがあります。かわいい系からゴシックまで。(インドネシア人/35歳/男性)
■自由さがある。(アメリカ人/37歳/男性)
■人間の想像力は無限たるものだ……。(イギリス人/47歳/男性)
日本のファッションは「型にはまらない」「スタイルがたくさんある」と感じている人が多いようです。それにしても、「想像力は無限」などというコメントが出るとは、よほど個性的なスタイルを目にしたのでしょうね。
■一番印象的なことは違う社会階級の服を組み合わせている事です。(フランス人/35歳/男性)
古くより、洋服と社会階級が結びついている欧州文化圏。かっちりとしたジャケットスーツにラフなTシャツを合わせるといった自由な「ハズし」をきかせた日本の若者のコーディネートは、目新しく見えるのかもしれません。
■男女ともに区別がつかないファッションで男性もゲイにしか見えないことが多い。(シリア人/30歳/男性)
男性の皆さんにとっては、やや衝撃的な意見です。華奢な体格の人が多いのも原因でしょうか。
■かわいい系のファションが多いです。スウェーデン人はかわいく見せたいとあまり思わないので。(スウェーデン人/45歳/女性)
■エロティックさがない。薄着の人が少ない。(ロシア人/29歳/女性)
各国で個性が出やすいものの一つが、女性の「モテ服」。日本の「カワイイ」ファッションは、海外の女性から見るとやや色気に欠けるのかも?
他にも、女性のファッションについては次のようなコメントが。
■年齢を問わずスカートをはいている女性が多い。(イギリス人/35歳/女性)
■動きやすく、身体の見せたくない部分を隠せる服が多い。(ベトナム人/30歳/女性)
確かに海外女性に比べ、ボディラインが隠れる服を選ぶ傾向にある日本人。欧米人のように、足の長さやヒップラインに自信があれば違ったかもしれませんよね……。
■女性のミニスカート。(スリランカ人/58歳/男性)
逆に、宗教上の理由や倫理観から肌を露出するファッションがタブーとされている国は多く、スリランカもその一つ。堂々と生足を出している高校生やギャルを見て、最初は驚いたに違いありません。
■スーツの男性が本当に多い。(中国人/32歳/女性)
海外旅行から帰ったときなど、久しぶりに通勤電車に乗ると日本人でも同様の感覚になることがありますよね。
■かわいい、服の色が優しい。(インドネシア人/33歳/女性)
■いろんな色を使っている。(ポーランド人/26歳/女性)
■スーツの種類が黒と茶色しかない。(ペルー人/48歳/男性)
ファッションの色については、色合いにバリエーションがあるというコメントがある一方で、スーツに関しては単一的という意見もありました。
■洗練されている。(オーストラリア人/44歳/男性)
■清潔感がある。(イギリス人/47歳/男性)
■シンプルで実用的。(スペイン人/36歳/男性)
このように日本のファッションを高く評価してくれている人もいました。
服装は、その国のジェンダーの捉えかたや、文化・風習、美意識などが映し出される鏡です。こうして海外の人からの意見を通して見てみると、自分たちでは気付かなかった日本のファッションの特徴が見えてきますね。