シーメンス・ジャパンは3月12日、MR検査を行う際、システムの騒音が被験者の負担となる場合があるが、そうした検査時の騒音問題を解決することが可能となる各種撮像シーケンスの静音化新技術「Quiet Suite」のMRIシステムへの搭載を開始したと発表した。
同技術は、独自の撮像シーケンスの設計により、MR信号を画像化する際には傾斜磁場コイルへの電流のON/OFFの切り替えをコントロールし、音の発生を最小限に抑制することを可能とするもの。また、高速スピンエコーやグラジェントエコーといったルーチンMR検査での使用頻度が高いシーケンスにおいて、撮像時間の延長や画質を劣化させることなく、70%以上の騒音低減を実現できるとする。その撮像音は、MR検査室の中で日常の声の大きさで会話ができるレベルまで低減することができるようになるという。
なお、対象となるMRIシステムは、「MAGNETOM スカイラ」、「MAGNETOM アエラ」で、スカイラ、アエラへのQuiet Suiteの搭載には、ソフトウェアをVE11へバージョンアップすることが必要になるという。