エリジオンは3月11日、3Dデータ変換・活用支援ツール「CADdoctor」の新バージョン「CADdoctor EX6.0」を3月12日より発売すると発表した。

CADdoctor製品構成図

新バージョンは、リバースエンジニアリング機能を改善し、ポリゴンデータから高品質なCADデータを自動作成できることが特徴。ポリゴンデータは曲率からフィレットとベース曲面を自動認識し、フィレットが複数交差する部分のフィレットの流れやポリゴン形状を参照しながら追加で領域分割を行うため、フェース間の連続性が保たれたCADデータを作成できる。

フィレット領域の認識

CADデータの自動作成

また、ポリゴン領域が平面、円柱、円すいに近似する場合は、各解析面でCADのフェースを作成する(フェースの作成を手動で行うことも可能)。

解析面でのCADデータ作成(左:ポリゴン、右:CAD)

さらに、ソリッドモデルから解析用の中立面データを作成する「中立面オプション」を追加。これにより、ボスやリブが複雑にモデリングされた設計モデルで、面抜けや離れのない中立面を容易に作成できる。そのほか、各社の最新CADバージョンへ対応した。

価格は、CADdoctor/Standardが150万円(保守が22万5000円)で、そのほかさまざまなオプションを用意する。同社はソフトおよびオプションの販売において、1年間で合計3億円の売上を見込んでいる。