デジタルアーツは3月10日、携帯電話やスマートフォンを所持する小・中・高校生の男女618名、および未就学児から18歳の子どもを持つ保護者層の624名、合計1242名を対象とした第5回目となる利用実態調査を実施し、その結果を発表した。
未成年者(10歳~18歳)のスマートフォン所有率は60.4%となり、半年で10%上昇した。小学生(10歳~12歳)は37.9%、中学生は55.3%、高校生は87.9%で、特に女子高校生は95.1%と最も高い所有率を示した。
全体のフィルタリング使用率は30.9%で、スマートフォン所有者は32.2%、スマートフォン非所有者は29.0%となった。1日の使用時間では、小中学生は1時間未満、高校生になると3~6時間未満が約3割と最も多い。また、スマートフォン所有者は、長時間にわたって使用する傾向が見られる。
未成年者全体の38.7%が、自分専用のインターネット接続可能な携帯端末を所有している。その内訳は、「ノートPC」54.0%、「携帯ゲーム機」42.3%、「携帯音楽プレーヤー」37.2%、「タブレット端末」29.7%、「契約の切れた中古のスマートフォン」5.4%となった。
「携帯音楽プレーヤー」では、音楽を聴く以外に「インターネットをする」52.8%、「PV・動画を見る」51.7%、「ゲームをする」36.0%、「カメラ撮影する」32.6%、「LINE等のコミュニケーションアプリやサイトを使用する」24.7%などさまざまな活動に用いられていた。
「携帯ゲーム機」においても、ゲームをする以外に「インターネットをする」30.7%、「PV・動画を見る」13.9%、「カメラ撮影する」13.9%、「音楽を聴く」12.9%といったことに使用されていた。
フィルタリング使用率は「タブレット端末」25.4%、「ノートPC」23.3%、「携帯ゲーム機」17.8%、「携帯音楽プレーヤー」14.6%という数値となった。
未成年者全体の23.9%が、「使い過ぎ」と注意を受けた経験があり、対策として気をつけていることは「歩く時はいじらない」39.1%、「自転車を運転する時はいじらない」35.3%、「人と一緒にいる時はいじらない」29.3%などがあげられた。
携帯電話・スマートフォンの使用を始めてからの変化について、未成年者全体で「現時点で気分が落ち込むことがある」と回答したのは26.7%、「止めたくても止められず苦しい思いをしたことがある」のは21.5%。女子高校生とスマートフォン所有者は両方とも高い傾向を示した。
未就学児の保護者層と高校生は、他人の"ながらスマホ"の行為に寛容であり、自分自身も同様の行為をする傾向が見られた。また、スマートフォン所有者も非所有者より寛容度が高い傾向がある。
親子ともに「携帯電話/スマートフォンのない生活は考えられない」と2人に1人が回答した。女子高校生は70.9%、スマートフォン所有者で62.7%とやや高かった。
ネット上の友達とリアルで「会いたい/会ったことがある」と回答したのは、未成年者全体で38.5%、男子小学生で24.4%、女子小学生で25.0%、女子高校生は56.6%となった。