東芝は3月10日、DC~10Mb/sまでの信号をプラスチック光ファイバー(APF)を使用して、最大100mまで通信を行うことができる低消費電流の光伝送モジュールを開発し、同社の光伝送モジュール「トスリンク」のラインアップに追加したことを発表した。
同製品は、独自の高信頼性を実現した高出力赤色LEDを搭載することで、40m~100mの伝送距離を6mAの駆動電流で動作可能なほか、0.2m~50mの伝送距離では1.5mAの駆動電流で動作可能で、従来製品比で約90%の消費電流削減を実現した。
また、光受信モジュールは、フォトダイオード、増幅回路、波形整形回路(ATC回路)を内蔵した1チップ受光ICを採用しており、20mA(最大)/9mA(標準)で動作させることができる。
パッケージは水平タイプと垂直タイプの2種類で展開し、水平タイプの光送信モジュール「TOTX1350(F)」と光受信モジュール「TORX1350(F)」、垂直タイプの光送信モジュール「TOTX1350(V,F)」と光受信モジュール「TORX1350(V,F)」の4製品をラインアップ。同社では、産業用機器や制御機器、風力発電・太陽光発電システム、アミューズメント機器など用いることで、高速・長距離かつ低消費電流の省エネ光通信の実現に貢献することが可能になると説明する。
なお量産は2014年4月からを予定しているという。