日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)は、通巻34冊目となる年鑑「Graphic Design in Japan 2014」の掲載作品選考会を開催し、入選作品約630点を選出。あわせて、第16回 亀倉雄策賞・JAGDA賞2014・JAGDA新人賞2014についても決定した。
「亀倉雄策賞」は、JAGDA初代会長を務め、世界のデザイン界にも影響を与え続けた故・亀倉雄策の業績をたたえて、1999年創設されたもの。「Graphic Design in Japan」出品作品の中から年齢やキャリアを問わず、最も輝いている作品とその制作者に授与される。第16回亀倉雄策賞(1作品)に選ばれたのは、葛西薫が手がけた平和希求キャンペーンポスター「ヒロシマ・アピールズ」だ。
また、「JAGDA賞」は、その年を代表する優れたグラフィックデザインを顕彰し、後世に伝えるため、2008年に創設された。「JAGDA賞2014」(10作品)に選ばれたのは、亀倉雄策賞も受けた葛西の「ヒロシマ・アピールズ」のほか、植原亮輔のジェネラルグラフィック「Every Little Thing ON’N’ON」、石川竜太のシンボル・ロゴ「まいどや」、葛西薫のブックデザイン「建築を考える〔特装版〕」、石川竜太のパッケージ「越後亀紺屋 藤岡染工場」、池澤樹の新聞広告「森の彫刻」、原研哉の環境・空間「HOUSE VISION 2013 TOKYO EXHIBITION」、菊地敦己のインタラクティブデザイン「Creation Is Free. Production Needs Fee.」、吉野耕平の映像「ake-vono」、佐藤卓の「21_21 DESIGN SIGHT デザインあ展」となっている(人名はいずれも出品者を指す)。
なお、同年鑑の編集長は服部一成、ブックデザインは菊地敦己が担当し、6月に発行される予定。発刊に合わせ、東京ミッドタウン・デザインハブにて、年鑑作品展「日本のグラフィックデザイン2014」を開催する予定となっている。