日本の新幹線は、快適さや、デザイン性の両面で外国の方から大絶賛を浴びました。これは日本人にとって嬉しいことですよね。
今回は、新幹線に続き、我々の普段の生活でよくお世話になっている日本のローカル列車のデザインについて、日本在住の外国人20名に聞いてみました。
■シンプルです(インドネシア人/35歳/男性)
■わかりやすい(韓国人/46歳/男性)
■クラシックでシンプルなデザインです(スペイン人/36歳/男性)
■地味(インドネシア人/33歳/女性)
■各路線が色で分けることがいいと思う(中国人/32歳/女性)
まずは、シンプルでわかりやすいといった意見が揃いました。新幹線のような先進的なデザインが採用されたものはあまりありませんが、特に都心部における複雑な鉄道ネットワークにおいては、わかりやすいことが第一です。そうした事情がデザイン面でも意識されている証拠かもしれません。
しかし、シンプルで機能的ながらも無味乾燥なデザインというわけでもないようです。
■田舎に行けばいくほどボロボロの錆びた一両編成の電車が多く、過疎化を感じる尺度として使える(シリア人/30歳/男性)
■普通。一般的な人が使う交通手段だというイメージがある(ベトナム人/30歳/女性)
■よく使う近所の電車のデザインはフレンドリーで良い感じです(ドイツ人/38歳/男性)
■デザインは少し古いと感じますが、それが好きです。デザインが少し古く、技術は最新というのも日本の1つの特徴ですから(ロシア人/29歳/女性)
このように、庶民的な雰囲気に親しみを感じると評価する声も多く挙がりました。
一方で、構造や空間としての特徴に着目した次のような意見もありました。
■効率的に詰め込める構造になっている(スリランカ人/58歳/男性)
■四角いと思います(ブラジル人/54歳/女性)
■きれいです。(ポーランド人/26歳/女性)
■丸い手すりがシンプルで良いと思います。窓が長くて中は明るいです(フランス人/35歳/男性)
■広いですが、長距離列車の席は狭いもの結構あります(オーストラリア人/44歳/男性)
いかがだったでしょうか。技術もデザインも未来を感じさせるとして外国人の称賛を集めた新幹線に対して、路線や鉄道会社によって千差万別なローカル列車への評価も様々なものに分かれました。電車は、国によっては単なる移動手段にすぎないところもあります。デザイン面や機能性、快適性はおろか安全面にすら配慮が行き届いていない国があることを思うと、それらのすべてにおいてバランスの取れている日本の列車のレベルの高さに我々日本人は感謝しないといけないかもしれませんね。