アールエスコンポーネンツ(RSコンポーネンツ)は3月10日、半導体ベンダであるFairchild Semiconductorと提携し、Fairchildで人気の高い評価ボード7点のリファレンス設計データの提供を開始したと発表した。
今回の提携により、Fairchildの主力半導体7製品のリファレンス設計データが、RSコンポーネンツが提供する無料の基板CADツール「DesignSpark PCB」用データとして公開されることとなる。
この7点のデータは、出力される回路図・基板レイアウト図・ガーバーデータ・部品表・3D CADデータをユーザが自分たちの製品に組み込むことができるため、メーカーが推奨する高精度で信頼性の高いボード開発を短時間に低コストで完了させることが可能になるほか、クラウドファンディング上での公開を目指す個人事業主や大学などの教育研究機関においても、低コストで簡単に評価ボードの設計が行うことができるようになるという。
なおRSコンポーネンツでは現在、Fairchildの製品を約2000点在庫として扱っており、それらの製品は、基板・CADライブラリ「ModelSource」にデータとして保存され、DesignSpark PCB、Altium、PADS、OrCAD、Eagleなどの各種CADフォーマットでダウンロードすることができるとのことだが、今後は、Fairchildの全製品の販売を目指し、取り扱いの幅を拡大するとともに即日発送にも対応する予定だとしている。また、取り扱うすべてのFairchild製品のシンボルとフットプリントをModelSourceにて提供する予定であるともしている。