業務ソフト「弥生シリーズ」を提供する弥生は3月7日、2月4日に続き、第2弾の「個人事業者の確定申告に関する調査」の結果を発表した。
調査は2014年1月16-17日に、確定申告実施者(青色、白色)を対象にインターネットにより行われ、有効回答数は616サンプル(青色申告/白色申告各308サンプル)。
今年から白色申告者にも記帳義務化が課されたが、白色申告者を対象に、来年からの申告方法を変更する予定があるかを調査したところ、68%は「変更する予定はない(白色申告のまま)」と回答したという。同社では、記帳義務化をまだ認知していない大半が、現状の申告方法を変える必要性を感じていないのかもしれないと分析している。
また、白色申告者が青色申告のメリットをどの程度理解しているかの調査では、青色申告について十分理解している白色申告者が37%いる一方で、約6割はほとんど何も知らない(「青色申告の名前は知っているが、白色申告との違いがわからない(29%)」、「青色申告の名前と帳簿の種類は知っているが、各特典の違いはわからない(27%)」と「何も知らない(7%)」)という結果となり、"青色申告を十分知っている"という層と、"メリットを知らない"という層に二極化したという。
日常記帳処理、確定申告処理にかかる日数については、記帳頻度および確定申告処理日数ともに、青色申告者も白色申告者もほぼ同じくらいの時間をかけているということがわかったという。「複雑な記帳の青色申告の方が、より多くの時間と手間がかかるのではないか?」というイメージがあるが、実際の処理にかかる時間に、青色申告と白色申告の間に大きな差はみられないということのようだ。
弥生では、今回の調査結果から、青色申告へ移行以降を考えている白色申告者は少数派であり、白色申告者の約6割は、確定申告方法を決める際にアドバイスを受けることなく自分で決定しており、青色申告のメリットについての理解度がまだまだ低いということがわかったとしている。
弥生では、こうした調査結果をもとに、すべての個人事業主や中小企業の事業主が適切に、スムーズな確定申告ができるよう「確定申告応援プロジェクト」で積極的にサポートをしていく。