日立ソリューションズは3月7日、「オリックス・バファローズ」にクラウドサービス「ファンビジネス向けトータルCRMソリューション」を導入したと発表した。このシステムは2012年11月に稼働し、ファンクラブの会員数が順調に増加するなどの効果が出ているという。
「ファンビジネス向けトータルCRMソリューション」は、プロモーションから会員管理、ポイント管理、データ分析まで、ファンビジネスを支援するクラウドサービスで、O2O(Online to Offline)マーケティングを実現するもの。
オリックス・バファローズは、3万人を超えるファンクラブ会員のチケット購入やグッズの購入、試合への来場などの行動をポイントサービスで定量化し、データを分析し、それぞれの嗜好に合ったサービスを提供するOne to Oneマーケティングを実践している。
具体的には、チケット購入やホームゲームへの来場、グッズの購入など、会員の行動をポイントで定量化することで、会員の行動の傾向を把握。個人の嗜好に合ったイベントの企画や情報の提供が可能となった。
また、応援する選手やその関連グッズの情報、チケットの購買履歴や来場履歴、来場時勝率、獲得ポイントランキングなど、会員個人ごとの情報を提供する。
さらに、事務手続きも効率化し、会員は、球場に設置されたiPadでQRコードを読み込んで来場を記録したり、「マイページ」でファンクラブの自動更新を行うことができるようになったという。
今後は、データ分析に基づく会員の行動予測や、FacebookやTwitterなどのソーシャルネットワークサービスを活用したマーケティングなどでサービスの向上を目指すという。