米Corningは3月6日(米国時間)、スマートフォンなどで主に用いられている「Corning Gorilla Glass(ゴリラガラス)」の生産を、日本(コーニングジャパン)の静岡工場から韓国の牙山工場に移管することを決定したと発表した。

同社は2013年10月にSamsung Displayとの戦略的契約を締結し、その結果としてSamsung Corning Precision Materialsを完全子会社化した(現Corning Precision Materials:CPM)。今回の決定は、CPMの牙山工場がフルに活用されていないことを受けて、より低コストな生産が可能な同工場へ移管することが自社ならびに顧客のメリットになると判断したことによるものだという。

なお、同社では現在、Gorilla Glassの生産を静岡からCPMに移管する計画を進めており、2015年6月までに移管を完了させるとともに、コーニングジャパンの静岡工場の一部を閉鎖する予定だとしている。

モバイル機器をメインに提供している高強度ガラス「ゴリラガラス」。iPhoneにも採用されている