STMicroelectronicsは、スマートグリッド上のゲートウェイ、コンセントレータおよびスマート・メータを悪意ある攻撃から保護する先進的なセキュリティ・モジュール「KERKEY」を発表した。
同製品は、同社のセキュア・プロセッサ・ファミリ向けアーキテクチャを活用して開発されており、スマートカード用IC向けのCC EAL6+Penetration Testing、およびマルチ・チップ暗号化モジュール向けのFIPS-140 Penetration Testingに合格できる実証済みハードウェア基盤を実現できる。
また、Common Criteria(CC)EAL4+とAVA-VANレベル5に認定されているほか、スマートグリッド・セキュリティ・モジュールのBSI Protection Profileにも準拠しており、Java Cardオペレーティング・システム(JC2.2)にも対応しているため、Javaアプレットを使用して暗号化サービスを効率的に実装することができると共に、アプリケーション・レベルで異なる機能差別化を行うための柔軟性を高めることができるようになるという。
なお同製品は、すでにISO-7816およびI2Cインタフェース対応のQFN32パッケージでサンプル出荷を開始しており、量産時には最後に行われるコンフィギュレーションだけで即座に使用できるセキュリティ・モジュールとして提供される予定だという。