アドバンテストは3月5日、高速シリアル通信用デバイスの評価および量産向けに、テストシステム「V93000」用モジュール「Pin Scale Serial Link(PSSL)」を発表した。

「PSSL」は、最高16Gbpsのデータ転送スピードをサポートし、ハイエンドICのat-speedテストのコストを削減する。また、「V93000」の特徴である「ユニバーサルピンアーキテクチャ」を活かし、高効率なマルチサイトテストを実行できる。さらに、被測定デバイスのピンごとにデータレートを自由に設定できることから、ピンカウントやタイミングフレキシビリティを犠牲にすることなく、全てのポートのクロックスピードに合わせることが可能となり、広いテストカバレッジを実現する。

そして、疑似ランダムビットストリームの発生/応答、ジッタの印加と測定、AC/DC特性評価など、ネットワークの物理的な接続・伝送方式のテストをするための多様な機能を備えており、中国のモバイル通信網を支えるバックプレーンSerDesをはじめ、高速通信規格である10/40/100G Ethernet、PCI Expressなどに用いられるシリアル通信用デバイスの量産に最適なソリューションを提供できるとしている。

なお、「PSSL」は、すでに複数のユーザーに導入が開始されている。

アドバンテストのテストシステム「V93000」用モジュール「PSSL」