富士通エフサスは3月6日、現場の情報・知識を収集し、クラウド上に統合して価値を創造するサービス「FUJITSU Intelligent Society Solution 智のWA!」を提供開始すると発表した。
今回、同サービスの第一弾として、「食・農」のサプライチェーンを対象とした監査支援サービス「アセスメント支援アプリ」、農業栽培工程管理支援「耕作のしおり」の2つのサービスを提供する。また、あわせて提供済の「気象センシングサービス」も「智のWA!」に統合された。これらは、今後、富士通株式会社が提供している「FUJITSU Intelligent Society Solution 食・農クラウド Akisai」と連携する。
「アセスメント支援アプリ」は、農業生産現場ではGAP、加工・流通ではFCPなど、農林水産省による消費者の「食」への信頼を向上させる取り組みを支援するサービスとして、JGAP指導員を支援するツールをスマートデバイス用アプリとして提供する。
このアプリでは、指導要領のアシストによる指導・内部監査レベルの均一化、指導シーン・監査シーンに合わせた管理点の分類による効率化が可能で、指導結果を「智のWA!クラウド」上に集約し、データ保全を行うとともに予め設定した範囲での共有ができる。
価格は、「アセスメント支援アプリ」が4万4,800円から、運用サポートが年額3万4,800円から、個別アセスメントツールは個別見積りとなっている。
「耕作のしおり」は、穂海と富士通との共同実証実験を経て、水稲農業向けの直感的で使いやすいツールとして開発されたもので、JGAP認定農場の営農ノウハウを活用することができる。
このアプリでは、圃場情報や作物情報、肥料情報など、必要な情報を事前にヒアリングし、利用者ごとにツールを設定して出荷することが可能。
地図上の圃場には、作物情報や肥料情報など栽培工程に必要な情報が紐付けられているため、パソコン画面上で目的の圃場地図をクリックすることで、作付計画が完了し、様々な情報を呼び出すことができる。
また、利用者の計画・実績データを「智のWA!クラウド」上に蓄積し、データのバックアップが可能。
価格は、「耕作のしおり」が65万円、運用サービスが年額2万4,000円からとなっている。