STMicroelectronicsは、同社のARM Cortex-M3コア搭載32ビットマイコン「STM32L1シリーズ」に512KBのフラッシュメモリを内蔵した製品を追加したことを発表した。
STM32L1シリーズは、同社独自の低リーケージCMOSプロセス技術(110nm)と最適化されたアーキテクチャを採用し、最大33DMIPS(32MHz動作時)の性能を提供する。また、RUNモードでの動的消費電力は257μA/MHz(32MHz時)で、最低177μA/MHz(4MHz時)まで低減させることが可能なほか、2種類の超低消費電力モードを保有しており、SRAM保持状態で435nAまで消費電流を落とすことが可能だ。
さらに、RWW(Read-While-Write)機能により、迅速かつフェイルセーフなファームウェアの更新とロールバックを可能にするデュアル・バンクフラッシュメモリが採用されている。
なお、512KB品は、すでに提供を開始しており、mbedおよびArduino接続に対応しているほか、マイコンに搭載されたすべてのオンチップ・ペリフェラルへのアクセスを実現するST Morpho拡張ヘッダも提供している拡張ボード「STM32 Nucleo」でサポートされている。単価は1万個購入時で約3.95ドルだという。