街中で見かけるお店の看板。私たち日本人が外国へ行くと、郵便局の看板ひとつを比べても色使いやフォントなど、日本のイメージと異なり、その違いが興味深く映るものですが、日本を訪れる外国人の目にはどのように映っているのでしょうか。日本在住の外国人20名に、日本の看板やサインのデザインをどう思うか訊ねてみました。
■面白いものが多い(中国人/32歳/女性)
■にぎやかなものが多いです(インドネシア人/35歳/男性)
■和風的なデザインの看板はかっこいいと思います(スウェーデン人/45歳/女性)
■よく工夫されていてキレイ(近所の回転寿司の看板など)(ドイツ人/38歳/男性)
■漢字の伝統的なタイポグラフィが好き(スペイン人/36歳/男性)
■かに道楽がすごい(スリランカ人/58歳/男性)
このように、肯定的な意見を持つ人は、概ね賑やかで、何か仕掛けやからくりが施された看板を評価しているようです。中でも、和の要素が感じられるものはやはり好評の様子。 一方、否定的な意見には次のような意見が挙げられました。
■蛍光灯のネオンで目がチカチカするものがある(シリア人/30歳/男性)
■かなり工夫されているようにみえるが、外国人には読みにくい。あるいは、わかりにくい場合もある(ベトナム人/30歳/女性)
■多くて見づらくてわかりにくい(ブラジル人/54歳/女性)
■環境を壊すと思います(アメリカ人/37歳/男性)
■あまりスタイリッシュではないと思います(イタリア人/36歳/女性)
■古い感じがします(ロシア人/29歳/女性)
華美でギミック満載な看板やサインは、人目にはつきやすいけれども、かえってわかりにくく、街の景観を乱していると感じる外国人も多いようです。
その他次のような疑問も。
■なぜかフランス語で表現するのがオシャレにつながってるみたいで不思議です(フランス人/35歳/男性)
確かに、なぜか多いフランス語の店名や看板の表記。中にはネイティブが見ると間違った表現も多く、フランス人たちはこれを"Franponais(フランポネ)"と呼び、面白おかしくブログなどで紹介していたりします。我々日本人も外国へ行くと、看板に書かれた"ちょっとおかしな日本語"の文字を目にすることがあります。そのフランス語バージョンが日本にはたくさん溢れているようです。
私たちも外国へ行くときは、看板やサインにちょっと注目して街歩きをすると、思わぬ発見があって楽しめそうです。