日本ナショナルインスツルメンツ(日本NI)は、IEEE 802.11ac、160MHz WLAN、LTE Advancedなどの最新ワイヤレス規格のテストに対応可能な、200MHzのRF帯域幅を備えたベクトル信号トランシーバ「NI PXIe-5646R」を発表した。

ベクトル信号トランシーバは、ベクトル信号アナライザにベクトル信号発生器とFPGAを組み合わせることで、リアルタイム信号処理および制御を行い、FPGAの高い性能により、パワーアンプテストの電力サーボ制御などのアプリケーションで、テスト時間を従来ソリューション比で10~100倍短縮することを可能とする。

PXIe-5646Rは、24チャネルの高速デジタルI/Oと標準LTE無線フレームのデータレートの8倍以上となる200MHzの帯域幅と250MSpsのサンプリングレートを備えており、デジタル・プリディストーションやエンベロープ・トラッキングなど最新の設計やテストに適用することが可能。

また、NI LabVIEWシステム開発ソフトウェアを使用して再構成することで、GPSからLTE、802.11acなど、さまざまな規格のテストを行うことも可能となっている。

日本NIの200MHzのRF帯域幅を備えたベクトル信号トランシーバ「NI PXIe-5646R」