富士重工業(スバル)は3月4日、ジュネーブモーターショーにて、スバルブランドの提供する価値である「安心と愉しさ」の1つの方向性を示した次世代クロスオーバーコンセプトカー「SUBARU VIZIV 2 CONCEPT(スバル ヴィジヴ 2 コンセプト)」を発表した。

VIZIVは「Vision for Innovation」を語源とする造語で、「革新のための未来像」の意味がある。2013年のジュネーブモーターショーにて発表した「SUBARU VIZIV CONCEPT」ならびに同年の東京モーターショーにて発表した「SUBARU VIZIV EVOLUTION CONCEPT」より引き続き採用することで、一貫した「安心と愉しさ」をユーザーに提供する大切な価値として追及する姿を表現したとしている。

VIZIVの2ドアに対し、VIZIV2はよりユーティリティの高い4ドアとしながらも、スポーティなキャビンは継承し、スタイリッシュなボディながらもロングツーリングでも大人4人が快適にドライブを楽しめるユーティリティを確保。デザインに関しても、デザインテーマである「躍動感:Dynamic」「塊感:Solidity」をより強く表現しながらも、スバル車に共通するモチーフを継承している。

技術的にはVIZIVのディーゼルハイブリッドに対し、VIZIV2は欧州だけではなく日本など多くの市場でもニーズのある小排気量ターボエンジンをベースとした1.6l水平対向直噴ターボ"DIT"エンジンと高トルク対応リニアトロニックに、フロント:1モーター、リヤ:2モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドシステムを採用。前輪はエンジン+1モーター、後輪は2モーターのみの駆動による、3モーター式ハイブリッド車でありながら、シンメトリカルAWDレイアウトによる左右対称、低重心を確保。重量物であるバッテリーをキャビン下に配置することで走行性能、安全性能の向上が図られている。

また、スバルが目指す将来の先進安全技術として、オートパイロットシステムも搭載しているほか、ステレオカメラによる前方認識を軸に360°センシングによってオートパイロットを実現し、未来における安全で快適な移動のあり方を提案している。

さらに、スバルの次世代AWD技術の1つとして、「リヤ独立モーター駆動タイプシンメトリカルAWD」も搭載したという。

スバルのコンセプトカー「SUBARU VIZIV 2 CONCEPT(スバル ヴィジヴ 2 コンセプト)」