外国からの手紙を受け取ると、我々日本人にとっては新鮮に映るハガキや切手のデザイン。反対に外国人から見ると、我々日本人にとっては当たり前と思っているそれらは、どのような特徴に映るのだろうか? また、母国のものはどんなデザインのものが多いのか、日本在住の外国人20人に聞いてみました。
■日本ではキャラクターやアイドルの切手を販売していることがすごく特徴があります。(中国人/32歳/女性)
■日本のハガキと切手は、キャラクターのデザインが多い(特にお正月前の時期)。(ベトナム人/30歳/女性)
■キティちゃんなどのアニメ絵を入れるのに驚いた。母国だと有名な人に限る。(ブラジル人/54歳/女性)
まずは断トツに多かったのは、キャラクターがデザインされた切手の多さに驚いたという回答。日本では現在"ゆるキャラ"がブームですが、外国に比べるとキャラクター文化が確立された国なのかもしれません。
一方、母国のデザインで多かったのは、"よく知られた"ものや人です。
■主にスポーツや有名観光地、有名人などのシリーズが多いです。(フランス人/35/歳男性)
■母国のものには大統領などの人物や鉄道などの人工物が大部分のデザインを占めている。(シリア人/30歳/男性)
■多いのは花や国民的英雄の絵です。(インドネシア人/35歳/男性)
英雄や観光地など、国民誰もが知っている人や場所。また、一般的で抽象化された物をデザインの対象にしてる国が多いようです。
また日本のハガキは、目につきやすいキャラクターのものばかりではありません。一般的なデザインを含めて、種類、バラエティーの豊富さに感嘆する人も。
■日本の文化的シンボル、歴史の人物、日本の動植物。(スペイン人/36歳/男性)
■デザイン性が高く、種類が母国より豊富だと思います。(アメリカ人/37歳/男性)
■色がきれい、多様ですね。(韓国人/46歳/男性)
■日本のものは和風なデザインが多くて、きれいだと思います。(イタリア人/36歳/女性)
■シンプルか派手かどっちかが多い(トルコ人/26歳/女性)
ただし、これらは主に日本の切手に対する考察で、ポストカードを送り合う習慣のあるお国柄の人には、ハガキの種類は少なく感じているようです。
■切手は同じです。ハガキは日本がポストカードを送る習慣がなく、来日当初はびっくりしました。(スウェーデン人/45歳/女性)
■誕生日カードのメッセージが雛型のようで、短く感情のないものでびっくりしました。メッセージの種類が少なく、デザインがシンプルという印象を持っています。結局買う場合、自分でメッセージを考えて、アレンジします。(ロシア人/29歳/女性)
そのほか、品質については賛否両論。また、日本ではあまりないものとして次のような回答がありました。
■日本のものにはつやがある。(ペルー人/48歳/男性)
■母国では三角形や四角以外の切手がたまに売ってます。(中国人/32歳/女性)(ペルー人/48歳/男性)
普段何も意識せずに使っている、ハガキや切手。記念切手の種類やバリエーションの多さは日本は随一の文化を持つ国なのかもしれません。外国へ手紙を送る時には、ユニークな切手を選んで、異文化も一緒に伝えて相手を喜ばせたいものです。