Cypress Semiconductorは、同社のタッチスクリーンコントローラファミリ「TrueTouch」として、さまざまな材質および厚さの手袋に対してベストインクラスの精度と直線性を提供し、手袋着用時とそうでない指のトラッキングをホストプロセッサの介入を必要とせずに自動的に切り替えることが可能な「Gen4X TMA448コントローラ」を発表した。
同製品は、ARM Cortex-Mコアと21本の並列受信チャネル、そして最大58個のセンシングI/Oによって8.3型までの画面に対応し、新興市場におけるスーパーフォンやタブレットの量産に求められるシステムレベルの価格に対応することが可能。また、Gen4Xファミリは、アフターマーケットの充電器やディスプレイ品によって生じる電子ノイズに対して競合ソリューションより優れた強い耐性を提供できるとのことで、具体的には、0.5mmのカバーレンズおよび9mmのフィンガーサイズにおいて、1~500kHzで測定した場合最大35Vpp(Volt peak-to-peak)の充電器に対するノイズ耐性を実現しているとする。
また、独自のDualSenseテクノロジによって自己および相互容量方式タッチの両方を同一デバイスで実現できるため、高い耐水性を提供し、濡れた指でのトラッキングにシームレスな性能を発揮することが可能。さらに、同社のSLIMR(Single-Layer Independent Multi-touch)センサ ストラクチャにより、インセルおよびオンセル両方のタッチを統合したディスプレイをサポートする小型フォームファクタも実現している。
なお、同製品のサンプルおよび量産品は2014年第2四半期に56ピンの6mm×6mm QFNパッケージと70ボールの5.5mm×5.5mm BGAパッケージにて主要顧客に供給される予定だという。