PFUは2月27日、同社の情報KIOSK端末「MEDIASTAFF」を5年ぶりにモデルチェンジ。用途に応じた2モデルの提供を開始したことを発表した。
同社の情報KIOSKは、約15年前から販売され、これまでにコンビニや大手スーパーなどを中心に累計8万台を超す販売実績を有している。主に、「店舗でのポイント・クーポン発券」「病院での再来受付」「公共施設での予約」や「チケット発券」などとして用いられてきたが、昨今の極小スペースへの設置ニーズやモバイル機器との相互利用サービスなどの端末として使いたいというニーズの高まりを受け、今回、そうしたニーズにマッチする2モデルを開発したという。
1モデル目が、現行モデルの上位モデルとなるフラッグシップモデル「MEDIASTAFF TMモデル」で、4つのポリシーの元に開発が行われたという。1つ目のポリシーは「利便性の拡大」。従来モデルではI/Oが最大4つまでであったものをTMモデルでは最大6つに拡張した。これにより、2次元バーコードもNFCも同時に利用することが可能になった。
2つ目のポリシーは「デザイン性の追求」。これまで画面の角度調整はできなかったが、TMモデルでは段階調整を可能とした。また、ユニバーサルデザインへのこだわりとして、今回、初めて社外のデザイナーによる筐体デザインコンペを実施。これにより、よりブラッシュアップされた3種類のタイプ(筐体デザイン)と5色のカラーが選別されたという。
3つ目が「ソフトウェア資産の継承」で、専用ソフトウェア「KIOSK SERVICE PLATFROM」も引き続き提供される。そして4つ目が「安心の確保」で、全国の120拠点ある保守拠点による安定したサービスの提供をバックアップする体制が構築されている。
TMモデルで選択可能な筐体タイプは「拡張スタンドタイプ」「スリムスタンドタイム」「卓上タイプ」の3つ。いずれも15型もしくは19型のモニタ(解像度はXGA)を選択可能。カラーは設置場所の色調に合わせて「コスミックブルー」、「ミディアムブルー」、「グレイッシュホワイト」、「パステルピンク」、「ワインレッドメタリック」の5色が用意されているが、店舗専用にカスタムすることも可能だ。
対応I/Oは、「磁気カードリーダー」、「ロール紙」は3タイプ共通で付属。「NFCリーダライタ」、「2次元バーコードリーダ」、「NFCリーダライタ&2次元バーコードリーダ コンボユニット」はいずれかを1つ選択する形で、拡張スタンドタイプには「ジャンボロール紙」もしくは「折り畳み帳票」のいずれか、ならびにピンパッド(数字キー)が含まれる。
また、今回オプションとして、瞬停による稼働停止を防止する「瞬時停電対応電源」も用意。不測の事態でも電源を落とすことなく運用を可能としている。
一方の2モデル目となる「TSモデル」は、現行モデルと同様4I/Oを実現しながら、設置場所を選ばないコンパクトボディを実現したモデル。ドラッグストアなどのスーパーなどに比べて狭くてKIOSK端末を置きづらかった店舗などをターゲットにしている。
従来卓上機モデル「SCモデル」と比べて、設置面積を約40%削減しており、かつ重量も約10kgと、移設なども手軽に行うことを可能としている。
また、画面サイズは10.4型(解像度はXGA)を採用。I/Oは「磁気カードリーダー(オプション)」、「サーマルプリンタ(オプション)。2インチロール紙/3インチロール紙(いずれかを選択)」、「NFCリーダライタ/2次元バーコードリーダ/NFCリーダライタ&2次元バーコードリーダ コンボユニットのいずれかを選択(オプション)」となっている。
こちらは「コズミックブルー」「グレイッシュホワイト」「シックブラック」の3色が用意されている。
なお同社では、今後3年間で、MEDIASTAFFシリーズ全体で5万台の販売を見込むとしている。