Texas Instruments(TI)は2月28日、WPC(Wireless Power Consortium) 1.1のQi規格とPMA(Power Matter's Alliance)仕様のいずれもサポートし、小型かつ高効率で、モバイル機器の充電機能向上を実現するワイヤレスパワーレシーバ「bq51221」を発表した。
同製品は、高効率インダクタレス5Wレシーバで、最大96%の電力変換効率と可変出力電圧を実現するプログラマブル出力機能により、既存のレシーバ製品と比較して、電力損失を最大50%低減する。これにより、Qi規格やPMA仕様準拠の充電ステーションから携帯電話、ヘッドセット、パワーバンクなどのモバイル機器への充電の高効率化と高速化を実現する。
また、合わせて、7Vの安定化電源と異物検出機能内蔵のQi 1.1仕様準拠レシーバ「bq51010B」を発表した。同製品は、93%の電力変換効率を実現し、Qi準拠スマートフォンの充電時に消費電力を最小限に抑えることができる。
なお、「bq51221」と「bq51010B」は量産出荷中。「bq51221」はパッケージが3.6mm×2.9mm×0.5mmサイズの42ピンBGA。価格は1000個受注時で3.00ドル。また、「bq51221」のQi規格にのみ準拠した製品は特定顧客向けにサンプル出荷中で、2014年第2四半期に量産出荷を開始する予定。さらに、デュアルモードワイヤレスパワーレシーバを使った回路設計を迅速に開始できる評価モジュール「bq51221EVM-520」も発売している。「bq51010B」は1.9mm×3mmサイズの28ピンBGAパッケージで供給され、価格は1000個受注時で2.50ドル。