富士通は2月28日、垂直統合型データベースシステム「FUJITSU Integrated System HA Database Ready」のラインナップを強化し、大容量データベースに対応した大規模モデル「FUJITSU Integrated System HA Database Ready SX2」(以下、HA Database Ready SX2)の販売を開始した。

今回、新たに提供する「HA Database Ready SX2」では、4CPUモデルを追加したほか、高速、大容量のPCIe型フラッシュストレージの活用により、180,000TPMのトランザクション性能を実現するとともに、データベース容量を最大7.2TBに拡大した。また、導入後のデータベース容量の拡張に対応したことにより、将来の業務拡大を想定したスモールスタートが可能となる。このため、高性能・高信頼が求められる社会基盤システムから、高速バッチ処理やデータ集約などの高性能、大容量が求められる情報系システムまで適用範囲が広がった。

FUJITSU Integrated System HA Database Ready SX2

さらに、オープンスタンダードな「PostgreSQL」インタフェースの透過的データ暗号化に対応した。これによりデータベース上のデータが自動的に暗号化されるため、アプリケーション開発者は、アプリケーション作成時に意識することなく格納データを暗号化できるという。

HA Database Ready SX2の製品仕様は以下のとおり。

2CPUモデル

  • CPU : インテル Xeon プロセッサーE5-4650(2.70GHz/8コア/20MB)×2
  • メモリ : 256GB
  • 内蔵ストレージ : 900GB×2(2.5インチSAS HDD、RAID1)
  • 処理データ領域 : 2.4TB(PCIe型フラッシュストレージ)、4.8TB(PCIe型フラッシュストレージ)
  • データベースバックアップ/ログ用ストレージユニット : 14.4TB、28.8TB
  • ネットワーク : 1Gbit/s イーサネット または 10Gbit/sイーサネット

4CPUモデル

  • CPU : インテル Xeon プロセッサーE5-4650(2.70GHz/8コア/20MB) ×4
  • メモリ : 384GB
  • 内蔵ストレージ : 900GB×2(2.5インチSAS HDD、RAID1)
  • 処置データ領域 : 4.8TB(PCIe型フラッシュストレージ)、7.2TB(PCIe型フラッシュストレージ)
  • データベースバックアップ/ログ用ストレージユニット : 28.8TB、43.2TB
  • ネットワーク : 1Gbit/s イーサネット または 10Gbit/sイーサネット