日本テレビ放送網は2月28日、動画配信サービス会社「Hulu」の日本市場向け事業を承継すると発表した。Huluが同事業を会社分割して新会社が事業を承継し、Huluブランドやテクノロジーに関するライセンスを受けるという。
なお、Hulu広報部によると買収金額については非公表。サービス提供価格については変更がないものの、4月の増税に合わせて月額980円(税込)が月額933円(税別)へと変更されるという。
米Huluは2008年にThe Walt Disney Companyや21st Century Fox、NBCUniversalの合弁事業として設立。3000万人の無料サービス会員と500万人を超える月額制サービス会員を抱える人気サービスとなっている。
日本市場向けのサービスは2011年9月に開始。月額980円で映画やドラマ、アニメ、1万3000本が見放題となっており、日本における会員数も2013年の1年間で倍増したという。
一方で、日本テレビは動画配信サービス「日テレオンデマンド」を運営。都度課金による動画配信に取り組んできたが、今回の事業承継により、定額制動画配信事業に参入する。
日本テレビによると、今後もHulu独自のテクノロジーを活かしながら、優れたユーザビリティサービスを提供していくという。
具体的には、ハリウッドや日本の映画・ドラマ・アニメのコンテンツ強化を行なうほか、「日本テレビの話題作や人気番組をHulu向けに限定コンテンツとして配信していく」(Hulu広報部)としている。なお、日本テレビによる買収で他のテレビ局コンテンツが排除されるといったことはないとしており「コンテンツ強化を更に進めていく」とコメントしていた。