図研は2月26日、同社の電気CAD(ECAD)ソフト「CR-5000 Board Designer」が車載関連製品のサプライヤーである独コンチネンタルからAutomotive SPICEのレベル2の認証を受けたと発表した。

Automotive SPICEとは、自動車に搭載されるECU(電子制御ユニット)の品質改善を目的とし、欧州の自動車完成車メーカー各社が共同で策定した開発プロセスモデルのこと。本来ソフトウェアベンダーがAutomotive SPICEのレベル2の認証を受けることは基本的にはないことだという。監査を行ったコンチネンタルのHead of Software Quality ManagementのAchim Hoenow氏は「監査した約80社の中で図研はトップパフォーマーの1社だった」と述べた。

同社は、CR-5000 Board Designerの開発において、ソフトウェア開発と品質管理の標準プロセスに基づいて設計、開発、検査が行われている。Automotive SPICEのレベル2の認証を受けたことについて、「自社のEDA製品が車載関連メーカーにおける品質向上のためのプロセスモデル構築にとって、重要な役割を果たすことを示した」としている。