LINEは2月26日、LINEユーザーであれば誰でも自分が制作したスタンプを販売できる「LINE Creators Market」を開始すると発表した。同マーケットは4月以降にスタンプの審査受付と販売を開始する。

LINE Creators Marketへの登録・申請は無料で、LINEの審査を経たのち、同マーケットに掲載される。スタンプの数は40個、メイン画像1個、トークルームタブで使用する画像1個の合計42個の画像をLINEに提出、販売価格は1個100円の固定となる。売上金のうち、50%がLINEの取り分となり、残り50%がクリエイターに振り込まれる。

スタンプのガイドラインでは、推奨するスタンプのデザインとして「日常会話やコミュニケーションを図る上で使いやすいもの」と「表情やメッセージ、イラストが分かりやすくシンプルなもの」を挙げている。また、審査に落ちる可能性があるスタンプとしては、「日常会話で使用しにくいもの」や「写真などのイラストではないもの」「視認性が悪いもの」「スタンプ全体のバランスを欠いているもの」「公序良俗に反するもの、性的表現や暴力的表現、ナショナリズムを煽るもの、未成年者の飲酒喫煙を連想するもの」を挙げている。

また、企業宣伝に繋がるスタンプやキャンペーンの告知スタンプについても審査に落ちるとしている。

LINEは同日に、「LINE電話」と「LINE ビジネスコネクト」を合わせて発表しているが、いずれもこれまでのLINEビジネスを「打ち破る」(LINE 執行役員 最高戦略・マーケティング責任者 舛田 淳氏)という心づもりでサービスを発表したという。

これまでクローズドだったものをクリエイターに開放してユーザーがクリエイターになれる土壌を造り、「オープン化を果たすことでユーザーと共に新たなエコシステムを構築する」(舛田氏)ことが目的だという。

LINEのスタンプは1日あたり多いときで18億以上の送受信回数を誇り、3億7000万人を相手に個人でスタンプを販売できるようになる。「コニーなどが愛される存在になったが、その流れでクリエイターにも愛されるスタンプを作ってほしい」というのが舛田氏らの思いだとしていた。