旭化成は2月25日、旭化成ケミカルズおよび旭化成イーマテリアルズと共同で、国内石油化学事業の基盤強化策を発表した。

同社は、岡山県水島地区のエチレンセンターなどの設備を三菱化学と共同で利用する。これに伴い水島地区での生産体系を改め、これまで30万tあったアクリル繊維の生産を20万tまで減らす方針であるほか、合成ゴムの生産をこれまでの年産71万tから年産32万tまで減らすとしている。

また、これまでABS樹脂、SBラテックスの生産は川崎地区と水島地区の両方で行ってきたが、2015年12月をめどに水島地区での生産を停止。生産を川崎地区へ集約するとしている。

同社は、今回の再編などで2014年3月期第4四半期連結会計期間において180億円の特別損失を計上し、当期純利益は120億円減の650億円になると予測している。